2015年08月13日

第31講 ポジティブ感情と脳の科学

扁桃核は大脳新皮質が分析するよりも早く恐怖警報を発する

 31jackson.jpg19世紀半ばにイギリスの神経学者、ジョン・ヒューリングズ・ジャクソン(JohnHughlings Jackson, 1835〜1911年)は(1p92)、右脳にダメージを受けた人は、躁病的にポジティブ間を抱く一方で、癲癇発作は右脳の前頭葉の過剰な活動が原因で、発作が始まると患者が恐怖というネガティブ感情を抱くことを見出していた(1p52,2p92)

 脳幹の上、大脳辺縁系のテイブにはアーモンド形の神経核「扁桃核」が左右に二つずつある。大脳新皮質が発展する基礎となった原始的な「嗅脳」のうち、とりわけ、重要な部分が「海馬」と「扁桃核」である(1p36)

 従来までは知覚された情報は、視床から視覚皮質に送られ分析・解釈されるとされていたが、ニューヨーク大学の神経科学センターのジョゼフ・ルドゥー(Joseph E. LeDoux, 1949年〜)教授は、これとは別に視床から扁桃核を介して伝わるルートがあることを見出す(1p42,2p102)

 31Ledou.jpg扁桃核の判断基準は「これは自分を傷つけるものか」「嫌いなものか」「怖がっているものか」である(1p38)。そして、扁桃核は自律神経やホルモン分泌をコントロールする脳幹とつながっている。このため、思考する脳である大脳新皮質に送られる前に、強力な感情、とりわけ、恐怖の感情を引き起こす(2p102)。すなわち、大脳新皮質が数多くの神経回路を通じて、情報を吟味・認識して反応を始めるよりも、素早く反応できる。理性を情動が凌駕できるのはこのためである(1p40)

臆病な子どもや猫は遺伝的に扁桃核が興奮しやすい

 ハーバード大学の発達心理学者ジェローム・ケイガン(Jerome Kagan, 1929年〜)教授の研究によれば、生後21ヵ月の幼児の中ですでに内気な子どもと外交的な子どもの違いが見られる。子どもたちの15〜20%は生まれつき臆病で内気である(1p329)。一方、40%は大胆な性格である(1p332)。そして、4年後に再調査したところ、社交的な性格がひっこみ思案に変わった子どもは一人もおらず、ひっこみ思案であった子どもの三分の二は依然として控えめであった(1p329)

 飼いネコでも約7匹に1匹は内気な子どもと同じく臆病である。本来、ネコは好奇心が強いが、臆病なネコはものめずらしい対象を怯え、他のなわばりに入ることを嫌がり、小さなネズミしか獲れない。臆病なネコの脳を調べたところ、うなり声で脅かされたりすると扁桃核が非常に興奮しやすいことがわかった。

31kagan.jpg ネコでは生後1カ月後に扁桃核が成熟して、逃げるか近寄るかを決める脳の回路を支配するが、臆病な性質はちょうどこのころに現れる。ネコの生後1カ月に相当するのは人間では8カ月だが、人間の子どもも生後八カ月頃から「人見知り」を始める。

 ケイガン教授は、臆病な子どもは遺伝的にノルエピネフリン等、扁桃核を活性化させる脳内化学物質の分泌が高いために、扁桃核が興奮しやすいのではないかと考える(1p332)


左前頭葉の活動が活発だと扁桃核の恐怖心を抑制しポジティブになれる

 感情という言葉はラテン語の「動く」を意味する言葉「emovera」が語源となっており、ポジティブでもネガティブでもない。とはいえ、心の平安を強化し、他者のためになることを求める感情をポジティブ、心の静穏を乱し、他者に害を加える意図があれば、それをネガティブな感情と言えよう(4p141)

 そして、ウィスコンシン・マディソン大学のリチャード・デビッドソン(Richard J. Davidson, 1951年〜29Richard Davidson.jpg)教授らの20年もの研究から、歓び、興味、熱意、エネルギー、利他の心といったポジティブな感情を持つ人は、大脳皮質の左前頭葉の活動が活発である一方、憂鬱、不安、悲観、引き篭もりといったネガティブな感情を持つ人は、右前頭葉の活動が大きいことがわかってきた(1p335,4p245)。これは、左側前頭葉皮質の活動が活発であると、扁桃核が活性化しても、その働きにストップをかけるられるからである(1p52,2p103)。例えば、夜中にみえないものが動いていると恐怖感を感じるが、それが無害なものとわかれば恐怖心を抑えられる。すなわち、左側前頭葉の活動が活発であるとネガティブな感情が長引かない(2p103)。事故や病気で左前頭葉にダメージを受けた人が鬱病になりがちなのも、右前頭葉との活動バランスが崩れるからであろう(4p245)。ダニエル・ゴールマン(Daniel Jay Goleman, 1946年)は、愉しい映画や心温まる映画の場面を見たり、過去の愉快な出来事を思い出すと一時的にも左前頭葉の活動が盛んとなり気分が高揚すると指摘する(4p246)

外向的で積極的な子どもも左脳が活発

 脳の活動は性格にも現れる(3p246)。368人の2歳半の子どもを対象に調査したところ、30人以下の外交的な子どもは母親と一緒にいる時間が1%以下である一方で、30人は80%以上の時間を母親と一緒にすごす内向的で用心深い子どもがいることがわかった。子どもたちの脳波を調べたところ、のびのびと安心して遊ぶ外交的な子どもは左脳が活発で内向的な子どもは不活発であることがわかっている(2p100, 4p246)

心の底から笑う人はポジティブな左脳が活動している

28Paul Ekman.jpg さらに、カリフォルニア大学サンフランシスコ校人間相互関係研究所ポール・エクマン(Paul Ekman,1934年〜)所長は、30年以上も表情と顔の研究をしてきた(3p113)。そして、西洋人の表情とニューギニアの原住民の表情を比較研究することで、人間の表情は文化の違いを超えて共通していることを実証する(2p92,3p116)

 31Guillaume Duchenne.jpg一方、19世紀にフランスの解剖学者、ボローニャのギョーム・デュシェンヌ(Guillaume Duchenne, 1806〜1875年)博士は顔の筋肉を分析し、笑いには二つの筋肉が関与することを見出した。心の底から笑うと眼輪筋が緊張し目尻にしわができる。一方、大頬骨筋が緊張して唇を引き上げる。すなわち、頬の筋肉に電流を流して収縮させれば偽りの笑いが作れることを見出す(2p97,3p118)。けれども、「目のまわりの筋肉は意志には従わない」とデュシェンヌ博士は言っていた(3p118)

 1980年代半ばまではこのデュシェンヌ博士の発見は存在しないかのように無視されてきた。けれども、エクマン所長とウィスコンシン・マディソン大学のリチャード・デビッドソン(Richard J. Davidson, 1951年〜)教授との研究から、真の喜びを伴う脳活動は、目の周囲の筋肉が作動するときにだけ起きることがわかってきた(3p119)

 これをもとに、ニューヨーク市のアルバート・アインシュタイン医科大学の心理学者クリフォード・サロン(Clifford D. Saron)博士(現在、カリフォルニア大学デービス校)が研究したところ、生後10ヵ月の乳児は母親が近づくと左脳が関与し心から笑い、他人が近づくと右脳が関与し偽りの笑いを示した。幼児の頃から、心から笑うときには左脳が関係していたのである(2p97)。さらに、デビッドソン教授との研究から、随意筋肉である笑顔を浮かべることで不随意系統を活性化し、脳の活動も幸せのものになることがわかってきた(3p119)

感情は独立した神経回路ではない

 怒りや嫉妬等の強い感情は、特定の認識や概念がなくても生じるとフロイトは考えたが(4p141)、感情とは脳内のいくつかの部位の機能が相互作用した結果現れる複雑な現象である。したがって、「幸せ」や「不幸」の場所を見出そうとすることは意味がない(4p245)。感情系の神経回路は認知系の回路と完全に織り合わさっている。すなわち、認知科学の学説や見解によれば、感情は行為や思考と関連して生じるのであり、他と切り離しては存在しない(4p141)

 要するに、感情の源となる「情動」は脳幹を取り巻く大脳辺縁系で作り出されるが、それは、大脳新皮質の前頭葉全部(前頭前野)を通じて「感情」となる(2p90)。そして、右脳が活発な人は恐怖や嫌悪といったネガティブな感情を抱くが、左脳が活発であれば、幸せ感といったポジティブな感情を抱くのである(2p90, 2p101)。さらに、免疫系に関係するナチュラルキラー細胞も左脳が活発なグループの方が活発であることがわかってきた(2p101)。一方、右脳がいつも過度に活動しているとマイナスの感情をいだき、体の各部を衰弱させるホルモン分泌を促すことになる(2p104)

知性は理性ではなく感情でも働く

 31Damasio.jpgさて、従来の考え方では理性と感情とは対立する精神活動だと考えられてきた(1p55)。モーゼの「十戒」にしても、アショーカ王の「勅命」にしても、人類最古の法や倫理は、情動に支配されがちな人間の本性を律しようとしてきた(1p22)。16世紀のオランダのエラスムスも感情を排した理性だけの世界を打ち立てることを求めた(1p28,1p55)。けれども、アイオワ大学医学部精神科医のアントニオ・ダマシオ(Antonio Damasio,1944年〜)博士は、前頭前野と扁桃核をつなぐ神経回路にダメージを受けた患者は、知性ではなんら問題がない一方で、人と会うといった単純な問題で悩んでいることを見出す。このことから、ダマシオ博士は、投資で手痛い目にあったり、恋人にふられたりと経験から学んだ情動の記憶によって、大まかな取捨選択が可能となり問題が整理できるのであって、理性的な判断を下すためには感情が不可欠な要素であると主張する(1p54〜55)。重要なことを決断する際に、「虫の知らせ」のような腹の底からサインが送られてくることがある。この本能的な信号は、大脳辺縁系が引き起こすものであり、アイオワ博士は「体腔マーカー」と呼ぶ(1p90)

ストレスが持続する心的外傷後ストレス障害は扁桃核に原因がある

 ふつう、ストレスは親しい人の死や人間関係の破綻等、大きな生活の変化によって生じる(2p122)。ところが、ストレスそのものは単なる出来事にすぎない。客観的に見ればストレスが多い状況でもほとんど反応を示さない人もいれば、ストレスを感じるとは思えない状況でも自律神経が活性化してしまう人もいる(2p123)。例えば、拷問を受けても、そんな残酷なことができる相手の無知に対して慈悲心抱き続けたチベットの難民や僧侶にはこの症状がほとんど見られない(2p117,2p128,2p132)。これはなぜなのであろうか。

 強力なストレスが引き起こす最も深刻な障害は心的外傷後ストレス障害(PTSD)だが(2p117)、これは、大脳辺縁系の神経回路が変化して、扁桃核が覚醒して心が傷を負った瞬間の記憶を保持し続けるために(1p306)、トラウマ体験のフラッシュバックや悪夢等が起こるためとされている(1p312,2p117,2p130)

 まず、カテコールアミン(アドレナリンとノルアドレナリン)の脳内での分泌を調整する「青斑」が変化する。PTSDに苦しむベトナム復員兵の脳ではカテコールアミンの分泌を止める受容体が40%も少ないとの研究もある。このため、カテコールアミンの分泌がうまく調整できなくなる(1p312)。

 第二に、脳下垂体には緊急時の攻撃・逃避反応に必要なストレスホルモン、CRFの分泌を調整する役割があるが、このCRFの扁桃核、青斑、海馬での分泌が過剰となり、現実には存在しない緊急事態を宣言してしまう(1p313)。このため、実際にはほとんど危険がないごく普通の状況に対しても高レベルでの自律神経の興奮状態が続いてしまうのである(2p117,130)

心的外傷後ストレス障害は失感情症を引き起こす

31Peter Sifneos.jpg 第三に、PTSDでは、自分の感情が意識できなくなる失感情症が起きる(2p124,2p130)。「失感情症(アレキシサイミア)」という呼称を提唱したのは、ハーバード大学の心理学者ピーター・シフネオス(Peter E. Sifneos,1920〜2008年)教授だが(1p85)、博士は、大脳辺縁系と大脳新皮質、とりわけ、言語野の断絶が原因ではないかと考える。情動を司る脳の回路が反応しても、大脳新皮質がそれを整理して言語化することができないのである(1p87)

 前頭前野が情動と関係しているらしいことは、1940年代のロボトミー手術から明らかになってきた。ロボトミー手術によって前頭葉と他の部分を切断すると感情を失ってしまうのである(1p51)

 扁桃核は哺乳類以外の生物の脳では中心的な役割を果たしている(1p48)。海馬に比べて誕生した時点でかなり発達し、生後まもなく完成する(1p46)。そして、扁桃核は情動と関連する学習や記憶と深く関係し(1p36)、扁桃核が失われると、恐怖や恐れだけでなく、競争心や協調性を失い、群れの中での自分の地位もわからなくなり、人生から個人的な意味が失われてしまう(1p37)

失感情症の人は共感力が乏しい

 発達心理学者によれば、幼児は自分と他人との区別ができるようになる以前から他人のストレスに共鳴する。生後わずか数カ月の赤ん坊でも他の子どもが泣いたのにつられて泣き出すことがあるように、周囲の人間の不安を自分の不安として感じる能力を持つ(1p157)。母親が泣いているのをみて自分の目の涙をぬぐおうとしたりもする。こうした行動は「運動模倣」と呼ばれる。1920年代に、心理学者エドワード・ティチェナー(Edward Bradford Titchener, 1867〜1927年)は、他人の苦痛に対する肉体的模倣から生じる心の状態を表す言葉として、「同情」(sympathy)とは別に「共感」(empathy)という言葉を作った。この運動模倣は2歳半あたらいからなくなり、他人の痛みが自分の痛みと違うことを子どもは理解していく(1p158)

31Rosenthal.jpg けれども、失感情症の人は、他人が何を感じているのかを理解できない。すなわち、他人が感じていることを察する能力は、思いやりのもとになる。ハーバード大学の心理学者ロバート・ローゼンタール(Robert Rosenthal,1933年〜)教授は、共感力を調べるため、PONS(非言語的感受性プロフィール)というテストを作成している(1p155)。共感力が高い人は、感受性が強く、情緒的にも落ち着き、そのため、他人からも好かれるが、共感力と学力とは無関係である。これは、理性が言語モードであるのに対して、情動は非言語モードであるためである(1p156)

IQだけでは人間の能力は図れない

 31Lewis Terman.jpg第一次世界大戦中にスタンフォード大学の心理学者、ルイス・マディソン・ターマン(Lewis Madison Terman,1877〜1956年)名誉教授が考案した筆記テストを用いて、200万人の米国人男性が知能指数別に分類された。これがIQ信仰の始まりである(1p66)。1920〜1930年代にかけてIQの概念を普及させたコロンビア大学のエドワード・L・ソーンダイク(Edward L. Thorndike, 1874〜1949年)教授自身は、他人を理解し人間関係をうまく処理する能力は受容でIQの一側面をなすと提唱していたが、当時のIQ信仰は強く、他人を理解し人間関係を育む「社会的知性」は重視されていなかった(1p73)

27Gardner.jpg けれども、ハーバード大学教育学部の心理学者ハワード・ガードナー(Howard Gardner, 1943年〜)教授は、7つの種類の知性があると提唱する。言語的知性と論理数学的知性は従来のいわゆる「学力」に相当するが、それ以外にも身体運動的知性、空間的知性、音楽的知性、対人知性、心内知性があるとする(1p66)。対人知性とは、他人の気分や望みを理解しそれに適切に対応する能力をいい、心内知性は、自分の心の内側を見つめ、自分の感情を把握し行動の指針とする能力のことだ。ガードナー教授はこの二つを「人格的知性」と呼ぶ(1p68)

ポジティブな人間の方が学力も高い

31Rick snyder.jpg カンザス大学の心理学者チャールズ・R・スナイダー(Charles R. Snyder, 1944〜2006年)教授が実際の新入生を対象に成績を比較したところ、IQテストと似たSAT(大学進学適性試験)よりも、希望レベルが高いかどうかの方が成績を反映することを見出した。知能が同じであれば希望が高くポジティブな学生の方が高めの目標を達成し、それに向けて努力するからである(1p140)。ペンシルべニア大学でも1984年の新入生500人を対象に研究をしたところ、SATよりも楽観度テストの方が入学後の成績を正確に反映していた(1p143)。126件もの述べ3万6000人を対象とした研究成果からも、不安な人ほど学業成績が低いことがわかる(1p136)。一方でテストの直前に爆笑の番組を見たグループは、それ以外のグループよりも成績がよかった(1p138)

 ある課題を達成したり、問題を解決するために蓄積される必要な情報を「ワーキングメモリー(作業記憶)」と呼ぶ。この作業記憶は前頭前野で扱われるが、前頭前野と辺縁系とがつながっているために、辺縁系で不安や怒り等の強いネガティブな情動が起きるとワーキングメモリーを保持する能力が低下してしまうのである(1p53)

楽観的な人間は失敗しても前向きに考える

Martin Seligman.jpg また、この結果について、ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン(Martin Seligman, 1942年〜)教授は、楽観が動機付けに大きくつながるからだと考える。セリグマンが保険会社のセールスマンを対象に実施した調査でも明らかになった(1p143)。保険はイエスよりもノーが圧倒的に多い業種である。このため、度重なるノーに気落ちして最初の3年でセールスマンの四分の三は止めていく。ところが、セリグマン教授の調査によれば、楽観的なセールスマンは最初の2年で悲観的なセールスマンよりも37%も成績がよく、就職後の退職率も悲観的なセールスマンの半分だったのである。悲観的な人間にとっては「ノー」の返事はつらい。「自分はダメだ。ひとつも契約が取れないだろう」と思ってしまう。けれども、楽観的なセールスマンは断られても「アプローチの仕方が悪いんだな」とか「さっきの人はたまたま虫の居所が悪かったのだろう」と受け止める(1p144)

 セリグマン教授は、自分に対して成功や失敗に対する説明の仕方が楽観であると定義する。楽観的な人間は失敗の原因を可能な要素と受け止めるが、悲観的な人間は失敗の原因を自分のせいだと思い、性格だから変えられないと考えてしまうのである(1p143)

ポジティブな感情は人生にも影響する

 希望を持ち続けられる人は、落ち込むケースが少なく、全般的に不安や情動ストレスも少ない(1p141)。ポジティブになるだけで考え方も変わる。記憶は特定の状況と結びついている。ポジティブな時には成功したときのことを多く思い出す。このため、判断力を積極的な方向に向ける記憶がよみがえり、冒険してみる気になる。一方、ネガティブな気分は、消極的な思考に結びつく記憶を呼び覚まし、必要以上に慎重な決断を下すことになる(1p138)

31Albert Bandura.jpg スタンフォード大学の心理学者アルバート・バンデューラー(Albert Bandura, 1925年〜)教授は、才能に対する自信は才能そのものに影響を及ぼすと述べている(1p145)。根拠のない楽観は破滅につながる。けれども、現実に裏付けられた楽観は人生に恩恵をもたらすのである(1p142)

【引用文献】
(1) ダニエル・コールマン『EQこころの知能指数』(1996)講談社
(2) ダニエル・コールマン『心ひとつで人生は変えられる』(2000)徳間書店
(3) ダニエル・コールマン『なぜ人は破壊的な感情を持つのか』(2003)アーティストハウス
(4) マチウ・リーカル『Happiness 幸福の探求』(2008)評言社

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posted by la semilla de la fortuna at 20:00| Comment(0) | 脳と神経科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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